Bee's knees Farmers 《日本みつばちと共に暮らす》

ミツバチを通じて広く地域社会、環境、経済に貢献し、自然との調和、自然からの学び、自然からの恵みを大切にしています。

貴重なハチミツ

荒平山のサイド1コロニーに給餌のため

はちみつを持って出かけました。

 

みつばちの餌は砂糖水が安上がりなので一般的です。

1:1で割ったものでいいとされています。

 

しかし、はちみつを餌としている理由は

そもそもみつばちが体内にあるインべルターゼという

消化酵素ブドウ糖と果糖に分解したものだからです。

 

みつばちは貯蔵したはちみつを消費して冬を過ごします。

 

砂糖水を餌としたときみつばちはもう一度体内で

ブドウ糖と果糖に分解するという労力が必要になるからです。

 

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はちみつは約40%がブドウ糖、約50%が果糖からできています。

 

ブドウ糖と果糖はともに「単糖類」と呼ばれ

これ以上分解される必要がないため

体に入るとすばやく吸収されエネルギーに変換されます。

 

胃腸への負担も軽く脳へのエネルギー供給にも優れています。

脳のエネルギー源になるのはブドウ糖だけなのです!

 

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みつばちは成虫になるとまずは掃除係りから始めます

次に育児→巣作り→貯蜜→門番→花粉、蜜集めと

大体このような感じで一生を終えます。

 

 

日本みつばちの寿命は約30日

一生で集める蜜の量はわずか約2g程度です。

 

日本人の年間はちみつ消費量が約300gなので

みつばち150匹が一生をかけて集めた分量になります。

大切に食さなければいけませんね。

 

『May the Honey bee with you』

想いをかたちにする

富士ゼロックスで九州 Lab FriendShip主催の

「みんなの想いをかたちにする」~ゆるく始めるみらいデザイン~にて

日本みつばちについてお話しする機会をいただけました。

 

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『日本みつばちと共に暮らす』

街に住み都市で働きながらも日本みつばちとゆるく関わりあい

共存共生できる社会の実現というところから

 

みつばち後進国である日本の

社会的な問題解決や地域おこし、

循環型の生活の一部のなかで

 

セッションのテーマとして取り上げて頂き

ブレストするなかでいろんな方のご意見を伺い

とても有意義な時間となりました。

 

その他にも地域おこしや幸せについて

企業の組織論的なことなど

テーマ出しからそれぞれのグループに分かれ

年齢や組織の垣根を越えて

想いを伝え聴き合い共有できる場となっていました。

 

 

Bee's knees farmersでは引き続き

在来種である日本みつばちの保護と生息環境の改善や

社会的地位の向上と飼養率の向上のためにさまざまな場での

啓蒙活動、情報発信をしていきたいと思っています。

 

『May the Honey bee with you』

衝撃の事実

サイド1コロニーの様子見と給餌のため

10日ぶりに荒平山に入りました。

 

巣箱の中を覘いてみると

みつばちさんたちはほとんど

いらっしゃいません。

いよいよヤバいのか・・・

 

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外に出ているみつばちは低空飛行で

うろちょろしたあと巣箱に戻っていきます。

花は咲いてないので蜜を集めているわけでもなく

雨上がりなので水分補給なのか?

 

不思議に思って観察してみると

ここでなんと衝撃の事実発覚です。

 

低空飛行のみつばち達は背丈が5cm程度の

雑草が密集している中に入っていき

なんと野草を食べているではありませんか!

 

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しかも、ガシガシと結構な勢いで食べてます。

若い芽を選んで一心不乱に食べてます。

 

衝撃です!

 

みつばちが食べるものといえば

花の蜜と花粉だけだと思っていました。

 

樹液からプロポリスを作りはしますが

野草もプロポリスの原料なのか?

ただの食事なのか?

まだまだ研究課題が多いです。

 

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『May the Honey bee with you』

みつばちハッチ

試行錯誤しながら改善を繰り返し作ってきた巣箱も
今回のnewバージョンで4代目となりました。

そしてついに!
いずれ作りたいと思っていた開口式の巣箱を作ってしまいました~


自宅近くのホームセンターに通いながら
安定供給されている既製品のサイズの板を選んで
出来るだけカットせずに安い板材を選んで

手間もお金も最低限になるように考えながら
なるべく理想とする巣箱の形状になるよう
設計図を描きながらうまく出来たと思います。


開口部(ハッチ)付きなので
名付けて「みつばちハッチ」(笑)

 

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いや・・・
ダサいなこのネーミング・・・

 

しかし、これで巣箱を傾けて下から覗かなくても
みつばち達の様子を見ることが出来るようになります。

巣の状態を側面から見れるようになるので
蜜の貯まり具合やみつばち達の動き具合
巣の出来具合やスムシがいるのか?いないのか?

開口部を付けたことでいろんな情報が
ここから読み取ることが出来るようになるのです。


今までは下から覗くことしかできなかったので
巣の状態は奥の方まで見ることは出来ませんでした。

巣箱を傾けるのも本来は自然界ではありえない事なので
みつばち達にとっていい影響は与えません。

頻繁に巣箱を傾けると居心地が悪いと思われて
いつの間にか引っ越しして居なくなることもあります。

 

これからは越冬の時期になるので
下手なことはせずに寒さをしのいだあと
春先にでもセットしようと思います。

 

『May the Honey bee with you』

サイド2コロニーの状況

寒い日が続いていたので巣箱の外で

みつばちの姿を見ることはできませんでした。

 

巣箱土台のブロックの上には

花粉だんごが落ちていたので

全滅はしていないだろうと巣箱をノックすると

ザワザワ~~とみつばち達が呼吸を合わせて

一斉に羽音をたてます。

みつばち達が元気な証拠です!

 

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確認のため巣箱を傾けて中を覗くと

巣板が見えていたので数が少ないのでは?

 

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と思っていたら

異常を感じたみつばち達がどんどん外に出てきて

ブンブン飛び回って警戒し始めました。

やっぱりめちゃくちゃ元気です!

 

 

巣箱の近くに動かなくなったみつばちがいたので

死んでいるのだろうと思って容器に入れ

標本として保管する予定でしたが

 

自宅に戻って箱の蓋を開けてみたら

なんとみつばちが動き回っていました。

 

体力がなく飛ぶことはできずに

歩き回っているだけだったので

しばらくして動かなくなりましたが

 

自宅に入って気温が高くなり

動けるようになったのではと思います。

 

こうしてみると

みつばちにとって気温の下がる冬は

やはり生命活動を維持するのには厳しい環境です。

 

しかし、だからといって巣箱に保温対策を施すと

みつばちの活動も活発になり体力を消耗するので

貯蔵していた蜜もどんどん減っていきます。

 

勘違いして外に飛び出したみつばちが

寒さのあまり凍死するかもしれません。

 

もちろん無事に帰ってこれても

花はほとんど咲いてないので

蜜も花粉も持って帰ることはできません。

ただ、体力を消耗するだけです。

 

人がどこまで介入するかは難しいところですが

日本みつばちは野生で生きているので

人の手を借りずとも生きる術を心得ています。

 

ですが自然の環境に負けて死滅してしまうことも

当たり前にあることです。

 

無下に死滅していく様を見るのはやはり忍びないので

みつばちの野生の力を信じ見守りながらも

危うい状況の時には手助けできればと考えています。

 

 

 

『May the Honey bee with you』

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Bee's knees farmers

『日本みつばちと共に暮らす』という理念のもと

街に住み都市で働きながらも日本みつばちとゆるく関わりあい

共存共生できる社会を目指して活動しています。

餌やり

サイド1コロニーに餌をあげに一路荒平山へ。

 

山へは自宅から車で30分

これ以上遠くなるとちょっと通うのも大変です。

 

現地について巣箱の様子を伺うと

周りにはみつばちの姿が見えずに

一瞬「全滅」という言葉が頭の中をよぎり


ドキドキしながら巣箱の中を覘いてみましたが

わずかな数のみつばちが身を寄せ合っているのが見えました。

 

数は少ないですが生存の確認が取れたのでほっと一安心です。

 

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前回与えていた餌はきれいに無くなっていたので

今回は多めにあげて体力つけてもらい

なんとか冬を越してほしいところです。

 

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日本みつばちの餌

荒平山のサイド1コロニーのみつばち達に餌を与えました。

 

蜂群崩壊の危機に陥っているので僅かな数のみつばちしかいませんが

残ったみつばち達がなんとか巣を維持できるように体力をつけて貰うため

 

100均で購入した製氷器みたいなのに

はちみつを水で割ったものと巣のかけらを入れて

巣箱の目の前に置いたところ喜んでみんな集まってきました。

 

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みつばちは春から秋にかけて集めた蜜をハチミツとして保存しています。

 

冬の間は気温が低く、花もあまりないので

巣箱からはほとんど出ることはなく

このハチミツを消費しながら越冬するのです。

 

一日中こたつに入ってみかんを食べてる感じでしょうか。

人と同じで用を足すときだけ巣箱から外に出ますが・・・

 

 

巣箱の中では体温を保つために

おしくらまんじゅうをしている様にみつばち達が密集しています。

 

蜂球の内側のみつばちは外側に移動し

外側にいたみつばちが内側に入ってくることを

繰り返しながらコロニー全体を暖めているのです。

 

 

女王蜂は厳冬期の間は産卵を休みます。

新しい命が生まれない期間に保存食であるハチミツが無くなってしまえば

みつばち達はどんどん餓死して消滅していってしまいます。

 

 

 

サイド1のコロニーは子捨て現象によりみつばちの数が激減し

ハチミツの貯蔵も少なくなっている状態です。

 

蜂球を作って暖をとるには数が少ないかもしれません。

生まれてくる命より先に亡くなる命が多いかもしれません。

 

 

今できることは体力の回復と食料を確保してもらえるように

みつばち達に餌を与え続けることで越冬の手助けができればと思います。